日本雑穀協会が認定する6名の雑穀の専門家にお願いして、具体的なメニューを元に新しい品種の調理加工適性を評価しました。この試作により、新品種の利用価値が具体的に理解され、料理や食品業界における新たな応用可能性が明らかになりました。これにより新品種提案時に、より具体的な情報を提供できるようになりました。

試作評価にご協力いただいた有資格者

東京都
田中 雅子
MASAKO TANAKA
【アワ新品種の試作評価コメント】
合わせる食材や調味料を考えて調理すると、アワの華やかな色が食卓を飾ります。艶もあり、冷めても色も変わらず硬さも出ないです。また、味わい深く、優しい甘さもあるので、和洋中どんな料理にも使えると思います。香味野菜やレモンの皮などと一緒に茹でたり、オイルを加えたり工夫すると更に風味がUPします。粘りが強いですが、ベタベタしないので和え物、炒め物にもおすすめですね。
(プロフィール)
自宅料理教室m-kitchenを主宰し、対面教室やオンライン講習で、おいしく、カラダに嬉しい“雑穀のある食卓”を伝えている。また、日本各地での講演、企業のレシピや商品の開発・監修、レストランやカフェのレシピ提供など幅広く活動している。雑穀エキスパート講座『栄養と機能性』講師。著書『雑穀をおいしく食べる RECIPE BOOK」朝日新聞出版刊、オリジナル商品『ヘルシーエイジングミレット自由が丘ブレンド』も人気。日本雑穀協会認定 雑穀クリエイター。
ウェブサイト http://m-kitchen.net/
京都府
梶川 愛
MEGUMI KAJIKAWA
【アワ新品種の試作評価コメント】
本当に奇麗な『アワの黄色味』があり、茹でても、その美しさの遜色が見られないのが嬉しいポイントだと思います。また、茹で上がりに冷ましておいても、元来のもち粟に比べて、ふやけてしまう食感が抑えられ、またデンプンのベータ化による食感の変化も最小限で、もっちり感を保っているので扱いやすいです。冷たいデザートなどにも使用可能で、粒の大きさもほど良く、トータルで扱いやすい品種と思います。
(プロフィール)
雑穀専門家として、セミナー講師、料理教室、ブレンド雑穀プロデュースなどあらゆる角度から雑穀の魅力を伝える活動をしている。テレビやラジオ出演、大学にも登壇するなど、老若男女問わず雑穀の魅力を発信し続けている。雑穀を作り続けてくださっている農家の方の想いや尊い営みを大切に、伝統や文化を守りつつ新しい情報と共にしっかりと伝え続けていくことを大切にしている。日本雑穀協会認定 雑穀クリエイター。
ウェブサイト https://lit.link/zakkokumeumi/
宮城県
湯浅 芳子
YOSHIKO YUASA
【アワ新品種の試作評価コメント】
とても柔らかく、お餅のような味わいでとても美味しいです。煮ると煮汁も甘味が濃いので、麹と合わせて甘酒にすると糖度が上がってとても美味しくてきれいな甘酒ができました。モチモチ食感を生かしたレシピであれば、この新品種のアワの良さが引き立つのではないでしょうか。また、粒を生かしたメニューやあっさりと仕上げたいときなどは、蒸すと粒がしっかりして使いやすいと思います。
(プロフィール)
製菓衛生師、健康管理士一級指導員、フードコーディネーター。
「和菓子教室an」を主宰し、雑穀料理・和菓子の講習を主に行っている。仙台青葉カルチャーセンター講師。NHK仙台放送や地元TV局で雑穀料理を紹介。2012年、ゆあさよしこの米粉&雑穀スイーツレシピ 出版。菅原商店オリジナルブレンド雑穀のほか、ミヤギテレビ OH!バンデス15周年記念雑穀米、藤埼百貨店オリジナル雑穀米等を監修している。
日本雑穀協会認定 雑穀クリエイター。
神奈川県
やすま ゆかり
YUKARI YASUMA
【アワ新品種の試作評価コメント】
従来のアワに比べ水分を含みやすく、加熱するともっちり感が際立ちます。粒の食感も舌触りがよく、甘みを感じます。色は綺麗なミモザ色で、お料理に彩りを加えます。
今回はイタリアンと中華で試作をしましたが、和食の蒸し料理や和え物、クリーミーさを生かしたグラタンなどのチーズの代わりに、また和菓子への利用は上品な甘みを生かすことができると思います。
(プロフィール)
フランス家庭料理をヘルシーにアレンジし、もっと簡単に、もっと美味しく、もっと楽しくをテーマに、健康的に歳を重ねるためのほったらかし料理塾「ヘルシーフレンチ塾」を主宰。個々の料理のお悩みを解決したく、料理の家庭教師でも奔走中。雑穀と地元食材を使ったコラボイベント、フードスタイリング、カフェや料理店のメニュー開発のお手伝いやコンサルティングなどを行っている。日本雑穀協会認定 雑穀アドバイザー。
兵庫県
佐々木 香
KAORI SASAKI
【アワ新品種の試作評価コメント】
今回、改めてアワ新品種の目をひく色つや、味、食感の良さを再認識しました。このアワ新品種を多くの方に継続的に食べていただきたく、 試作では、①新品種のアワの艶やかな黄色み、つや、味の良さ等をダイレクトに実感できる ②加熱時の加工法による影響を和らげる ③手軽に作れてプラスの付加価値がある (アレンジしやすい、栄養効果がある等) の3点を念頭に考案しました。
(プロフィール)
野菜と雑穀の料理教室「べじつぶさろん」主宰。ひょうご丹波黒まめ大使。野菜ソムリエプロ 発酵食エキスパート(発酵食大学認定)、介護食士2級。雑穀・野菜・豆・発酵食を中心に、そのチカラを実感でき食につなげていただけるレシピを多数紹介。食作りの段取りや工夫も伝え、「作るひとが負担にならない食」を提案。また、長年の介護経験と介護食士の知識を活かし、「おうち介護食」のワークショップも開催中。
日本雑穀協会認定 雑穀アドバイザー。
ブログ https://vegetsubu.blog.fc2.com/
長野県
郡司 麻美
MAMI GUNJI
【アワ新品種 試作評価コメント】
味・・・穀物の甘みがしっかり感じられる。
食感・・・ぱさぱさ感がなく、しっとりとしてトロっとした食感で使いやすい。
色合い・・・とても黄色みがきれいで鮮やか。蒸すともっと色が増す。
利用価値・・・とっても使いやすい。浸水もあまりいらず、ごはんと一緒に炊いたり、スープに入れたりの場合は、そのまま使えるし、短い浸水でゆでた後にお料理に使えます。

とても使いやすく、いろいろなメニューに使えます。もっといろいろなお料理に使ってみたいですね。
(プロフィール)
特産化に取り組んでいる信州産ソルガムのメニュー開発に協力するなど、雑穀の新しいメニューを考えることが好きで、日々メニューの試作する時間をとても楽しんでいます。日本雑穀協会認定 雑穀アドバイザー。
PAGE TOP