多収栽培法と機械化栽培体系の確立
多収栽培法の条件確立
選定された新品種について、作期、栽培方法、育苗培土、害虫防除などの試験を様々な設定で行い、収穫量を増やすための様々な栽培条件を整理し、実際に活用できるようにしました。さらに、自脱型コンバイン収穫試験を実施して、コンバイン収量や収穫ロスの軽減方法などを調査し、作業速度や刈り取り時の高さなども検討し、最適な条件を確立しました。
機械化栽培体系の確立
従来、自脱型コンバイン収穫が困難で、播種から収穫までの機械栽培体系を確立することができていませんでした。その課題を解決するため、まずは研究圃場で小規模な栽培試験を行い、その後、実際の栽培環境である岩手県北地域や県中地域で大規模な機械栽培試験を実施しました。この試験で、自脱型コンバインによる作業効率の向上や収穫ロスの低減を検証し、目標である10aあたりの収量300㎏を達成し、一貫した機械栽培体系を確立することができました。